TV放送が6月に終わった『邪神ちゃんドロップキック’』佐藤光総監督のインタビュー
僕はこの監督の前作に当たる『帰宅部活動記録』によって人生が決定づけられた。だからいつか話を聞いてみたいと思っていた。
そんな中で放送された『邪神ちゃんドロップキック’』。もうチャンスはここしかないと思い、放送終了から1ヶ月経ってから企画書を書いた。
次に話を聞きたい相手は誰だろう
インタビューの文字起こしをしてるときと同じくらい、企画を考えているときが大変
TV放送が6月に終わった『邪神ちゃんドロップキック’』佐藤光総監督のインタビュー
僕はこの監督の前作に当たる『帰宅部活動記録』によって人生が決定づけられた。だからいつか話を聞いてみたいと思っていた。
そんな中で放送された『邪神ちゃんドロップキック’』。もうチャンスはここしかないと思い、放送終了から1ヶ月経ってから企画書を書いた。
次に話を聞きたい相手は誰だろう
インタビューの文字起こしをしてるときと同じくらい、企画を考えているときが大変
「迷える羊」というのはそもそも、キリストの聖書に載っている譬え話だ。ある羊飼いは100匹の羊を飼っていた。しかしある日、100匹のうち1匹が群れからはぐれてしまう。
羊飼いはそのたった1匹を血眼になって探し、見つけたら、喜んでその羊を担いで、家に帰り、友達や近所の人々を呼び集めて、「見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください」という。
つまりこれは、神から離れてしまった人の救済なのだ。
そして、神が元来持つ愛の譬え話でもある。
羊は群れからはぐれると、立ち往生して餓死してしまう。そんな羊を救う愛。
残した99匹の羊を置いていけば、狼に襲われるかもしれない。しかし99匹の羊と1匹の羊の命を天秤にかけることなく探しに行く打算のない愛。
そして見失った羊を見つけ出したことを皆と喜ぶ、分かち合う愛。
これが聖書における「迷える羊」で語られていることだ。
米津玄師である。
約2年半ぶり、5枚目のアルバムがついに、8月5日にリリースされる。
この2年半は説明不要なほど、破格の道を歩んできた。代表曲の「Lemon」の再生回数は5億を超え、それ以外の楽曲も1億を超えるのが当たり前。
まず、YouTubeの再生回数が音楽においても人気のパロメータになることを確立した。CDの売上、ダウンロード数、そんなものとはまったく違うところに価値を生み出した。今までの格付けを破壊したのだから、破格という言葉ほどピタリとくるものはない。
再生数に比例するように、世間の扱いも神格化していった。発表される楽曲、一挙手一投足がまるで神のお告げのように扱われた。
しかしその実、とても人間臭い。
”Flamingo”はポップソングの中にファンクサウンドと演歌のような歌い方、咳払いなどのサンプリングを混ぜ合わせた、デビュー当時から見せる遊び心を詰め込んだ作品だ。
”TEENAGE RIOT”は米津が中学生の時に作ったメロディーを使っている。”馬と鹿”はTVドラマ、そして”海の幽霊”はアニメ映画に寄り添って作られたものだ。”パプリカ”はNHKで「みんなのうた」にもなった。
歌と存在感に、乖離が見られた2年半でもあったのだ。
果たして米津玄師というミュージシャンは神なのか、それとも米津玄師自身もまた「迷える羊」たる人なのか。
5枚目のアルバムには、そんな答えがある気がしてならない。
「STRAY SHEEP」
迷える羊、これが米津玄師、5枚目のアルバムタイトルだ。
1ヶ月以上ぶりの取材は声優インタビューだった。
ご存知のとおりというか、お察しのとおり、アニメの収録というのもあの手この手で再開されてる。おかげで僕もこうして対面で取材ができた。これに限らず、少しずつ独自取材もできるようになるかと期待してます。実際企画書もめっちゃ出してる。
『ド級編隊エグゼロス』見てますか?
きっと面白い作品になると思います。アニプレックスが大真面目にやるハーレムもの。これがつまらないわけがないと、そう期待しています。
そしてなにより大森日雅さんが出演する。『ダーウィンズゲーム』に『理系が恋に落ちたので証明してみた』、そして『邪神ちゃんドロップキック’』。今年の大森日雅さんは一味違うのだ。
取材した声優とは違うけど許してください。僕は信じたい人を信じるためにアニメを見るのだ。
本当に久しぶりに掲載できた取材記事。といってもイベントが行われたのは2月のこと。原稿チェックにめちゃくちゃ時間がかかったという話。
はるか昔、声優取材の“検閲”は時代遅れだという記事がzakzak(夕刊フジ)に掲載され物議を醸した。
まぁ確かに、もっとスピード感を持って記事を掲載したい記者がいるのは間違いないと思う。そういう人もいる、ということは大いに理解できる。
だけど僕は、原稿チェック(zakzak風に言うと“検閲”)に助けられている部分もたくさんあるので、むしろ肯定派。
なんなら僕は、チェック無しで掲載していい記事は毎回ドキドキしながらアップしてます。「微妙なニュアンスがちゃんと伝わるかなぁ」とか、「つまんない誤字があったらどうしよう」とか、「大切な情報を書き漏らしてたらどうしよう」とか。
原稿チェックはそんな不安を解消してくれる。なにせ、「取材先のお墨付き」という免罪符があるのだから。
今回も色んなメーカーにチェックしてもらい、安心感のもと掲載できた。だから感謝しかないです。
ちょうど一年前の今頃、世間は新元号に浮かれていた
僕もそれに乗じて「平成、日本、ロック」というタイトルで30数年のロックを振り返る記事をブログに書きたいと思ったのだけど、思っただけで実現はしなかった
今はちょっと後悔してる
僕はアニメやゲームも好きだけど、結局僕という人間を作ったのはこの国のロックです
いつかそれを形にしたいね
アニメ『富豪刑事』の主演・大貫勇輔さんのインタビュー
もともとは舞台俳優で、芸能界でのキャリアは長い
やはりインタビューにも慣れていて、僕があたふたしてもあちらが質問の意図を読み取ってくれる
僕は人に生かされながらこの仕事をしてる
しかしこれで現状取材と呼べるものはガチでゼロになった
夏アニメに向けて色々仕込みたいんだけど、社会全体が休んでる中で仕込もうとしても「空気読め」と言われそうだ
「リンカーン・ライムは、世間の人間を二種類に分類していた。旅をする人間と、到着する人間だ」
アメリカの推理作家ジェフリー・ディーヴァーが「エンプティー・チェア」で記した一文である。
さらに同著にはこうある「目的地よりも、旅そのものを楽しむ人々がいる」。
過程を楽しむか、結果に幸福を感じるかは人それぞれで正解はない。しかしゲームというメディアにおいては、結果ばかりが注視されがちである。
ゲームをクリアすること、エンディングをむかえることがステータスになり、どのようにむかったかを語る人はあまり多くない。
そんな中、2020年、過程にこそ価値があると強烈なメッセージを放つ作品と出会えた。
『To the Moon』だ。
『To the Moon』の舞台は近未来。人生の最後に思い残すことなく死をむかえさせてあげるための仕事に従事する2人を主人公にしたアドベンチャー。
主人公の2人はマシンを使い、人の記憶にコンタクトし、少しずつ過去へと遡りながら記憶の奥深くに思い残した願いを探していく。
ゲームで描かれるのは、死の間際に立つジョニーという老人。この老人は「月へ行きたい」という願いを残して、昏睡状態になったのだ。
主人公の2人は彼が死ぬ前に、なぜ月へ行きたいのか、そして彼の一生はどのようなものだったのかを探る旅に出る。
『To the Moon』の面白いところは、老人の死という結末は最初から分かっている点ある。分からないのはむしろ過程のほう。
老人の幼少期はどんな生活をして、どんな友人を持ち、どんな恋をしたのか、一切分からない。それらを一つずつ紐解いていくと、やがて月へ行きたい理由という壮大なロマンが訪れる。
到着するゲームが悪いとは思わない。むしろ僕も大好き。しかしたまにはこうして、旅をするゲームに触れてみるのも悪くない。
『To the Moon』の主人公の1人、ドクター・ロザリーンも言っていた。「重要なのは結末じゃない。そこへ向かう一瞬一瞬が、宝物なの」と。この言葉を借りるなら、『To the Moon』は宝物だらけのゲームである。
ちなみのこの『To the Moon』はもともと、2011年にSteamで配信された作品で、それが実に9年の時を経て、Nintendo Switchに移植された。
すでにプレイした人からすると、「今さらこのゲーム?」と思うかもしれない。でもまぁいいじゃない。この9年間で出会ってきた他のゲームも『To the Moon』までの過程であり、宝物だよ。