SEKAI NO OWARI『Nautilus』



とても軽やかで、自由なアルバムだと思う
「ワンピース」の主題歌になった「最高到達点」、自分たちが出演したCMで全国に届けられた「ターコイズ」、そしてシニカルな歌詞で日本レコード大賞まで獲得した「Habit」…
とにかく多様性に溢れ、それらが違和感なくひとつの作品としてパッケージングされている

 

youtu.be

20年以上前、くるりが『アンテナ』をリリースしたときのこと
「アルバムは波のようであるべき」みたいな言葉をインタビューで残していた
もう20年以上前だから正確には覚えてないけど

Nautilus』はまさに、波のようなアルバムだ
「タイムマシン」ゆったりとしたスタートから、華やかな「最高到達点」「デッドエンド」、そこから暗転して「Habit」「深海魚」へなだれ込む。暗闇に徐々に光が差すような「ユートピア」「Diary」を挟んで、いっきに開放感のある「ターコイズ」へ…

音の緩急、テンポの緩急、言葉の緩急
すべてがピタリとハマり、機能している
間違いなく、2024年を代表するアルバムのひとつ