Vaundy「replica」を聞いた。すごかった

<版画はどこか印刷くさい、僕の板画はもっと生身のものです>

 

版画家、もとい板画家の棟方志功は生前語ったという。同じ絵を何枚もコピーできる版画ではない。自身が彫り上げたオリジナルの人物像に矜持を持っていたのだろう。手法はコピーする版画と同じでも、思想はまったく違ったのだ。

 



Vaundyがアルバムをリリースした。
前作『strobo』から3年半ぶり。長い時間をかけて作られたこの作品は、全35曲、2時間超という超大作になった。

素晴らしかった。とにかく素晴らしい。
メロウだけど情熱的。映画のような物語とVaundy自身のドキュメンタリーが同時に描かれる未知の体験。文字にならない歌詞を叫ぶ狂乱とスケールの大きさ。壮大な世界の中でも、ふと「なぁ今日の調子はどう?」と語りかけてくるリアリティ。それでいてめっちゃスカしてて、等身大の若者が作っていることもすぐに分かる。

 

音楽を評するときによく使う褒め言葉をどれだけ使っても足りないくらい、圧倒的なポップの世界が2時間続く。
だけど使えない褒め言葉もある。「革新的」とか、「まったく新しい音楽」とか、そのあたり。

 

このアルバムに収録された35曲は、特別なことは何もしていない。むしろその逆。
ニルヴァーナ、ブラー、オアシス、ビートルズレディオヘッド…これまでに生まれたたくさんの音楽に影響さされたことがよく分かる。というか、影響された事実からまったく逃げていない。


本人も#3「美電球」はゆらゆら帝国、#8「宮」は細野晴臣、#11「NEO JAPAN」はブッダブランド、そして#15「replica」はデビッド・ボウイを意識したと明言している。
これ以外にも#6「情熱」はサカナクションだし、#10「逆光」は最初に歌ったAdoのザラザラとした肌触りを残しながら自分のものに変換している。

 


www.youtube.com

世界中の音楽から影響を受けたことをコンプレックスとして隠さず、それどころか飲み込んで、噛み砕いて、自分の音楽にして吐き出した。オリジナリティに囚われていたこの国から、このアルバムが生まれたことが、どれだけすごいことか。

 

手法は地続きの同じものでも、思想はまったく違う。だからVaundyは(おそらく矜持を持って)、このアルバムに模倣の意味を持つ「replica」と名付けたのだ。

 

3年前、僕はVaundyのことを「米津玄師に続く破格の才能だと思う」と言った。今は確信を持って「米津玄師に続く破格の才能だ」と断言できる。 振り返ると2010年から2020年は、米津玄師の10年だった。もしかしたら今は、Vaundyの10年に踏み込んでいるのかもしれない。

Vaundy「replica」を聞いた。すごかった

<版画はどこか印刷くさい、僕の板画はもっと生身のものです>

 

版画家、もとい板画家の棟方志功は生前語ったという。同じ絵を何枚もコピーできる版画ではない。自身が彫り上げたオリジナルの人物像に矜持を持っていたのだろう。手法はコピーする版画と同じでも、思想はまったく違ったのだ。

 

Vaundyがアルバムをリリースした。
前作『strobo』から3年半ぶり。長い時間をかけて作られたこの作品は、全35曲、2時間超という超大作になった。

素晴らしかった。とにかく素晴らしい。
メロウだけど情熱的。映画のような物語とVaundy自身のドキュメンタリーが同時に描かれる未知の体験。文字にならない歌詞を叫ぶ狂乱とスケールの大きさ。壮大な世界の中でも、ふと「なぁ今日の調子はどう?」と語りかけてくるリアリティ。それでいてめっちゃスカしてて、等身大の若者が作っていることもすぐに分かる。

 

音楽を評するときによく使う褒め言葉をどれだけ使っても足りないくらい、圧倒的なポップの世界が2時間続く。
だけど使えない褒め言葉もある。「革新的」とか、「まったく新しい音楽」とか、そのあたり。

 

このアルバムに収録された35曲は、特別なことは何もしていない。むしろその逆。
ニルヴァーナ、ブラー、オアシス、ビートルズレディオヘッド…これまでに生まれたたくさんの音楽に影響さされたことがよく分かる。というか、影響された事実からまったく逃げていない。


本人も#3「美電球」はゆらゆら帝国、#8「宮」は細野晴臣、#11「NEO JAPAN」はブッダブランド、そして#15「replica」はデビッド・ボウイを意識したと明言している。
これ以外にも#6「情熱」はサカナクションだし、#10「逆光」は最初に歌ったAdoのザラザラとした肌触りを残しながら自分のものに変換している。

 


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世界中の音楽から影響を受けたことをコンプレックスとして隠さず、それどころか飲み込んで、噛み砕いて、自分の音楽にして吐き出した。オリジナリティに囚われていたこの国から、このアルバムが生まれたことが、どれだけすごいことか。

 

手法は地続きの同じものでも、思想はまったく違う。だからVaundyは(おそらく矜持を持って)、このアルバムに模倣の意味を持つ「replica」と名付けたのだ。

 

3年前、僕はVaundyのことを「米津玄師に続く破格の才能だと思う」と言った。今は確信を持って「米津玄師に続く破格の才能だ」と断言できる。 振り返ると2010年から2020年は、米津玄師の10年だった。もしかしたら今は、Vaundyの10年に踏み込んでいるのかもしれない。

2021年ユマ的音楽10選

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宮本浩次「縦横無尽」

2018年にソロとしてデビューして、これが合計3枚目のアルバム。エレカシ時代から速いときはものすごいペースでリリースを重ねる人だったけど、55歳になってもまったく衰えない。

せっかくのソロなのだからと、新しいことに挑戦する姿が今回も随所に見られる。ミスチル櫻井和寿とのコラボはまさにその象徴だし、NHKみんなのうた」に提供した楽曲もある。アルバムタイトル通り、縦横無尽の姿だ。
しかしその奥底に光るのは、エレカシ時代から変わらないロックブルースの形。どこか物悲しく、それでも前へ進む姿。

昨年末、紅白歌合戦に宮本は出演した。真っ暗な東京湾、1人佇み「夜明けのうた」を歌った。かつて”いつの日か輝くだろう 今宵の月のように”と歌った男が歌う「夜明けのうた」は、とても美しかった。

Official髭男dism「Editorial」

1曲目のタイトルナンバー「Editorial」でこのアルバムにかける思い、覚悟を宣誓する。Official髭男dismにとってメジャー2枚目のアルバムは、ポップミュージックを貫く決意が表れた作品だ。

緻密なアレンジは隙きがなく、同時に緊張感もない。完成された音楽は得てして聞くと疲れるものだけど、とても心地良いものだ。前作「Traveler」から積み上げたものが結実したと言っていい。
「Cry Baby」「パラボラ」「Universe」といったシングル曲、それすら超える「フィラメント」という決定的な名曲。どこを切り取ってもOfficial髭男dismが国民的バンドになったのだと革新させるアルバム。

SHE'S「Amulet」

雨の中を彷彿とさせるインスト「Rained」から「追い風」へと流れていく序盤はまるで映画のよう。
前々作「Now&Then」まではグッドメロディが立ち並ぶベストアルバム感が強かったけど、今は全曲を通してひとつの物語を描いているみたいだ。

これはSHE'Sというバンドに求める音楽が体現されているように思う。形式ではなく、明確にアーティストなのだ。


RADWIMPS「FOREVER DAZE」

野田洋次郎の強烈な個性と、RADWIMPS本来のサウンドスケープの狭間に立つアルバム。キャリアを積むごとに野田洋次郎の色が全面に出るようになってきたけど、これはその極地だと思う。

特にそれを感じたのが「犬じゃらし」「グランドエスケープ」の流れ。どちらも先に発表されていた楽曲で、アルバムではアレンジが施されている。特に「犬じゃらし」はフルオーケストラで、バンドではない。
でもこれは間違いなくRADWIMPSのアルバムで、バンドとしての音楽を持っている。「グランドエスケープ」の直後に流れる「かたわれ」という曲。これこそRADWIMPSでなければ生まれなかった曲であり、「FOREVER DAZE」のハイライトだ。

岡崎体育「FIGHT CLUB」

この人はいつだって何者にでもなれるし、それは「FIGHT CLUB」でも同じ。もはや音楽の枠を超え、というか音楽の枠にいながら、ロバート秋山のクリエイターズ・ファイルや細かすぎて伝わらないモノマネのようになっている。歌いながら、さまざまな役を演じているのだ。

4曲目「Fight on the Web」は痛快だし、5曲目「Quick Report」の美しさの中に秘められた皮肉は、こちらの胸まで痛くなる。

Nothing's Carved In Stone「ANSWER」

筋肉質なバンドサウンドに惹かれて10余年、それは本作でも変わらず。バンドというのは常に理想とする音楽が変わっていくものだけど、ここまで変わらず、一貫性があるのは珍しい。
一貫性という意味ではメロディも同じ。「Beautiful Life」をはじめて聞いたときの高揚感は最高だった。これこそ僕がNothing's Carved In Stoneに求めているものだった。

SUPER BEAVER「アイラヴユー」

まずタイトルの「アイラヴユー」がいい。無骨で、分かりやすくて、とてもSUPER BEAVERっぽい。
SUPER BEAVERはメジャーから離れ、10年以上のインディー時代を過ごして2020年にメジャー再契約を果たした。そんな紆余曲折を知っていると、並べられた言葉の数々も説得力がある。

SUPER BEAVERは来月に早くも新しいアルバムをリリースする。最近では珍しいリリースペース。この勢いをもって、今までできなかったこともすべて実現してほしい。

橋本絵莉子「日記を燃やして」

2018年にチャットモンチーを完結させた橋本絵莉子。そこから3年をかけ、ついにリリースされたソロアルバム。
「日記を燃やして」というタイトルの本作には、まさに日記に書かれるような何気ない言葉と、赤裸々な言葉が連なっている。チャットモンチーと似ているようでまったく違う。橋本絵莉子の表現はとどまることを知らないと思い知らされる作品。

特に終盤に配置された「今日がインフィニティ」という楽曲。日記の中に見え隠れする、清々しい宣戦布告。

sumika「AMUSIC」

ロックバンドがドラマや映画、CMとタイアップするのは珍しくないが、あらためて「AMUSIC」の収録曲を見るとタイアップの多さに驚く。それだけ「AMUSIC」までの道のりが濃密だったということだろう。

誰かがどこかで聞いたことのあるメロディが並ぶ全16曲。ちょっと重厚長大で聞くと疲れるのが玉にきずだけど、重厚長大な路線のバンドって最近いないし、唯一無二の存在になれるかもしれない。

Coccoクチナシ

コロナウイルスの外出自粛期間中に自宅で作られたデモテープから生まれた楽曲も含む全15曲。前作「スターシャンク」は盟友・根岸孝旨とタッグを組み、がっちりデザインされたサウンドで構築された。
今回はデモテープ発の楽曲もあるからなのか、デザインという意味ではかなりバラバラ。「夜喪女」「Rockstar」がギターサウンド中心だし、「青葉」は合唱コンクールだし、「花咲か仁慈」は沖縄の祭り囃子だ。

これだけ表情の違う楽曲が生まれたのは、自粛期間があったからこそ。コロナのせいで生きづらく、息をするのも難しい時代になったけど、「そんな時代だから生まれた」と言える傑作をCoccoは作ってくれた。このアルバムの中心にドンと構える「潮満ちぬ」を聞いたとき、間違いなく傑作だと確信した。

 

歴代ユマデミー賞一覧

2000:中村一義『ERA』
2001:GRAPEVINE『Circulator』
2002:奥田民生『E』
2003:エレファントカシマシ『俺の道』
2004:Syrup16g『Mouth to Mouse』
2005:スネオヘアー『カナシミ』
2006:ELLEGARDEN『ELEVEN FIRE CRACKERS』
2007:BUMP OF CHICKENorbital period』
2008:Syrup16gSyrup16g
2009:GRAPEVINE『Twangs』
2010:レミオロメン『花鳥風月』
2011:Galileo Galilei『パレード』
2012:Galileo GalileiPORTAL
2013:RADWIMPS『Xと○と罪と』
2014:米津玄師『YANKEE』
2015:米津玄師『Bremen』
2016:Czecho No Republic『DREAMS』
2017:アシッドマン『Λ』
2018:04 Limited Sazabys『SOIL』
2019:ravenknee『the ERA』
2020:Vaundy『strobo』
2021:Coccoクチナシ

2021年ユマ的アニメ10選

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New ポケモンスナップ

1999年にニンテンドー64で発売された前作から22年ぶりの新作。レール上を自動で進行しながらポケモンの写真を撮り、生態を調査していくシステムはそのままに、ロケーションの幅、登場するポケモンの種類が格段に広がった。

ポケモンの生態というと、本編ではその一端が垣間見える程度で、実際に目の当たりにできることはほぼない。例えば「サンムーン」ではサニーゴを捕食するためヒドイデがバトルに乱入してくる、というのが仲間呼びで表現されていたけど、これはあくまでもシステム的な側面が大きかった。
しかし「New ポケモンスナップ」だと、実際にヒドイデサニーゴを襲っているではないか。

もちろんこれだけじゃない、袋(しっぽ)に餌を詰めるデリバードポケモンを海底に引きずり込もうとするプルリル、花に群がるアブリー。どれも知っていたけど初めて見る姿ばかり。
前作から22年という月日はとても長かったが、その分ありとあらゆるモチーフが詰め込まれた作品だった。

クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』~おわらない七日間の旅~

かつて「ぼくのなつやすみ」を手掛けたミレニアムキッチンが贈る最新作は、「ぼくのなつやすみ」をベースに、「クレヨンしんちゃん」のキャラクターをかけ合わせたアドベンチャーゲームだった。

ストーリーは「クレヨンしんちゃん」の映画を彷彿とさせる内容で、10日を過ぎたところでタイムリープ、1日目に戻ってしまう。
母みさえの故郷・熊本に10日間だけ帰郷するという設定ながら、この展開によって「ぼくのなつやすみ」と同じボリュームを担保していた。

美しい背景美術、日差しと効果音で夏の暑さを表現する様はさすがの一言。少しずつ行動できる範囲が広がり、そのたびにスクショを撮ってた。
クレヨンしんちゃん」と「ぼくのなつやすみ」の組み合わせがこんなにも牧歌的な空気を生み出してくれるとは。これはもはやエポックメイキングと言ってもいい。

ぼくのなつやすみ」との比較というと、登場する昆虫の数はかなり少なめ。まぁPSPで発売された「ぼくのなつやすみ4」から12年ぶりだもんな。このリハビリを経て、さらに凄いゲームを作ってほしい。

ヒットマン3

2017年から始まったステルスゲームヒットマン」リブートシリーズの3作目にして完結編。システム面はもはや完成していて語ることは難しい。3作目ともなると新鮮味を出すのは難しいが、そこを豊富なロケーションでカバーしていた。

ドバイの超高層ビルでの要人暗殺に始まり、ベルリンのクラブハウス、重慶の繁華街と研究施設、メンドーサのワイン工場。イングランドでは私立探偵に扮して事件を解決しながらターゲットに近づくという珍しいミッションもあった。

潜入のしかたも殺し方も実に多彩。変装もできれば裏口からこっそり入ることもできる。拳銃やナイフで強引に殺すこともできれば、毒を盛った食べ物へ誘導することも可能。巨大な箱庭の中には、ありとあらゆる可能性が隠されている。これはステルスゲームではなく、可能性を発見するゲームなのだ。

Tales of ARISE

第一印象は「普通のRPGになったな」だった。かつて格闘ゲームのようと言われていたバトルシステムは簡略化され、今では誰でも遊べるように。CGのクオリティや、単純に頭身が上がったせいだろうか、会話シーンのオタク臭さも過去に比べると鳴りを潜めた。まぁそれでも、キャラクターにミスマッチな会話もあったけど。

これは多くの人に、最大公約数的に受け入れられるために必要な変化だったと思う。このゲームに対する「普通のRPG」という評価は、僕は最大限の褒め言葉だと思っている。
普通というのはいつまでも変わらないことではない、時代によって変わること、変われることを指す言葉だ。

ちなみに本作のストーリーは中盤から終盤にかけて、ダイナミックな展開を見せる。バトルや育成といったシステム面が最大公約数で受け入れられるだけに、ストーリー展開だけが好みを分けるポイントだろうな。

フォルツァホライゾン5

もはや「マインクラフト」と並び、Microsoftの代名詞的作品だと思う。「マインクラフト」はMicrosoftの作品なのかという議論はさておいて。「Halo」にも「Gears」にもない力強さと安定感がある。

広大なオープンワールドの中に多彩なコースがあり、好きなようにレースを繰り広げていくドライビングゲーム。
メキシコをモチーフにしたマップは市街地から砂漠、山岳地帯に海岸線もレース会場に。15分以上かけて大陸を一周するレースは、本作の象徴と言えよう。

マニアックなマシンチューニングもできるけど、とりあえず一番数字の高いマシンを買っとけば問題ない大雑把なところも魅力だと思う。僕も含め、車に興味ある日本人ても薄くないからね。
レースに勝つだけでなく、写真を撮ったり、ジャンプの飛距離を競ったりと多彩なミッションがあるのも面白い。遊び心の数々は、オープンワールドのお約束を踏襲している。

ちなみにこのゲーム、僕はXBOX GAME PASSに加入してプレイした。1ヶ月目の価格は100円。そんな常軌を逸したコストパフォーマンスも、評価を高めた一因なのは間違いない。

twelve minutes

これもXBOX GAME PASSでプレイした作品であり、2021年を代表するインディーゲームだと思う。

「twelve minutes」はとある一室で起こる12分間の事件をひたすら繰り返していくアドベンチャーゲーム。1回目で得たヒントを頼りに2回目の行動を変え、さらに3回目、4回目と手法、切り口、目の付け所を変えていく。プレイヤーの行動に対するNPCのリアクションも多彩で、それがまたヒントになっていることも。
ある意味天井から見下ろす画面のすべてがヒントであり、それゆえめちゃくちゃ難しい。ヒントっぽいものが多すぎて、どこから手を付けていいのかわからないのだ。

そんな数あるヒントの中からベストの判断をして、ストーリーが進んだ瞬間のカタルシスは格別。ホラーゲーム顔負けの不気味な雰囲気も相まって、唯一無二のゲームに仕上がっている。

ウマ娘 プリティーダービー

2月に配信されてから10ヶ月、この10ヶ月はスマートフォンアプリの市場も自分の生活も、以前とまったく異なるものだった。

パワプロ」のサクセスそのままの育成は分かりやすい。サクセスをプレイしたことがある人なら、すぐにコツを掴めたはず。練習を失敗する確率との付き合い方とかね。
リリース当初は完凸前提のサポートカードややる気がすぐに下がるゲームシステム、全体的な更新の遅さが批判の的になったけど、それも昔の話。いわゆる凸アイテムの実装やバランス調整でどんどん良くなった。10ヶ月でこれだけできれば、十分に及第点だと思う。

なにより良かったのはレースの演出。巧みでなめらかな実況とカメラワーク。そしてすました顔のウマ娘も、いつも笑顔のウマ娘も、レースではみんな必死の形相になる。このゲームが面白いゲームで終わらず、すごいゲームとして見られるのは、この演出あってことだ。

メトロイドドレッド

僕が本格的にメトロイドヴァニアにはまったのはここ数年のこと。だからもちろん「メトロイド」シリーズをプレイするのもこれが初めて。

本来のメトロイドヴァニアは広大なマップを駆け回りヒントを見つけ、徐々に行動範囲を見つけていくという流れ。ときにはどこへ行けばいいか分からず右往左往することもある。
本作の場合は迷う瞬間がほとんどなかった。新しい武器を見つけると自然と新しいルートへと誘導され、また新たな障害にぶつかる。
ここまで自然に、流れるように誘導されるともはや「ゲームさせられてる感」はほぼ感じず、むしろストレスゼロのメトロイドヴァニア体験を提供してくれる。

そんな作品において大きな障害となるのがE.M.M.I.と呼ばれるロボット。特定のエリアに到達するとものすごいスピードで襲いかかってくる。
このE.M.M.I.からいかに逃げるか、メトロイドヴァニアの、というか横スクロールアクションの経験が試されている気がした。

NUTS

人里離れた森を舞台にした、リスの観察ゲーム。少ない色で表現された森の中でプレイヤーは複数のカメラを設置して、リスの動きを追跡する。
リスの動きは文字通り縦横無尽で、何度もカメラを設置し直して、さまざまな角度から森を捉える必要がある。3D空間を巧みに活かしたパズルゲームだ。

もうひとつの魅力はストーリーにある。はじめは単純にリスを追いかけるだけだが、やがてリスだけでなく、その裏にいる人間の影も…。
不穏なストーリーがどのように動いていくのか、そこにリスとプレイヤーはどう関わっていくのか。ちょっと異常で、異質なゲーム。音楽がほぼ存在せず、静かで不気味な雰囲気もとてもいい。


すばらしきこのせかい

ポケモンスナップ」から22年ぶりの新作、「ぼくのなつやすみ4」から12年ぶり、と久しぶりの新作が相次いだ2021年。これもまた久しぶり、ニンテンドーDSで発売された前作から14年ぶりの新作となった「新すばらしきこのせかい」は、間違いなく年間のベストと呼べる出来栄えだった。

前作は2画面、タッチパネルといったDSの特性を限りなく活かしていて、常に上下の画面を気にして、ボタンとタッチペンの両方を絶え間なく動かす、良い意味での忙しさが魅力のRPGだった。ひょっとしたら任天堂以上にハードを使いこなしているのでは、と思わせるほどの傑作だった。

だから普通のハードで発売されてしまっては、内容も普通になってしまうのでは、と思ってたけど、杞憂だった。
4つのボタンとLR、合計8個に割り振られる攻撃は前作にもあったバトルの忙しさを見事に再現。ゲームを進めると自然と攻撃のバリエーションも幅広くなるので、通常のバトルですら新たな発見の繰り返しだった。中には使いづらい“ハズレ”の攻撃もあるのだけど、それもまた発見の楽しさに置き換わるのだ。

ストーリーは前作を踏まえた上での集大成。勝手知ったるキャラクターが意外な形で登場するのは、これまで「すばらしきこのせかい」という作品を追い続け、待ち続けてきた人へのご褒美みたい。

渋谷の街の再現、その街に売られている食べ物で成長する独特のシステム、一戦ごとに難易度を細かく変えられる振れ幅の大きさ、シリーズを通して評判のいい音楽。よかったところを挙げるときりがない。「すばらしい」以外、このゲームを評価する言葉が見当たらない。

 

歴代ユマデミー賞一覧

2006:『ポケモン ダイヤモンド・パール
2007:『すばらしきこのせかい』『蒼い空のネオスフィア
2008:『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット
2009:『ようこそひつじ村ポータブル』
2010:『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
2011:『メルルのアトリエ~アーランドの錬金術士3~』
2012:『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園
2013:『グランド・セフト・オートV
2014:『DARK SOULSII』
2015:『ウィッチャー3』
2016:『ポケモンサンムーン』
2017:『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
2018:『オクトパストラベラー』
2019:『SEKIRO』『ドラえもん のび太牧場物語
2020:『To The Moon』
2021:『新すばらしきこのせかい

2021年ユマ的アニメ10選

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ウマ娘 プリティーダービー Season 2

トウカイテイオーメジロマックイーンを中心にしつつ、ライスシャワーミホノブルボン、そしてカノープスの面々を好敵手として巧みに描いていた作品。主役は間違いなくトウカイテイオーだが、好敵手の力で際立った作品と言えよう。最終話のレース、僕が感情移入したのは間違いなくナイスネイチャのほうだった。

装甲娘戦機

2021年にもっとも驚きをもって迎えられたアニメ。サービスが終わりそうなゲームのアニメ化、キャラクターデザインにそぐわない緊張感のあるストーリー、だけど緊張感のないキャラクター。とても不安定な土台の上に成り立っていたアニメだけど、奇跡的に噛み合い、圧倒的な存在になっていた。クセは強いが、一年に一本あっていいアニメ。

のんのんびより のんすとっぷ

原作の最終巻と同じタイミングで放送されたシリーズ第3期。なんとなくアニメもこれで終わるんだろうなと、どこかうら寂しく見ていたのを思い出す。アニメはそんな寂しさを受け止めて、それでも進んでいく力強さがあった。

しおりやあかねといった新キャラクターは、れんげたちの成長を分かりやすくしてくれた。アニメで描かれていないところでも「のんのんびより」のキャラクターは確実に生き続け、確実に大人になっていったということ。それは同時に、アニメ第1期が始まってから8年も経ったことを痛感させられる。

無職転生異世界行ったら本気だす~

単純なクオリティという点では、2021年でも1、2位を争う作品だと思う。放送前は「"なろう系小説" "異世界転生系ラノベ"のパイオニア」という触れ込みが頻繁に使われたけど、なるほど大見得を切るのも納得の出来だ。

この世界にはたくさんの人、たくさんの種族がいる。だからルーデウスはいろいろな出会いと、別れを経験する。ドラマチックなものばかりでなく、割とあっさり分かれることも。それはつまり、この世界が途方もなく広いことの証左なのだろう。だからロキシーとの再会を果たせなかったのも、納得がいく。

スーパーカブ

カブに乗るというだけで『ゆるキャン△』フォロワーかと思ったら、主人公の女の子・小熊が想像以上にダウナーだった。そのおかげで『ゆるキャン△』どころか、他のどのアニメとも違う緊張感があった。

もちろんそれだけじゃない。小熊が笑った瞬間、幸せそうな瞬間に見せる表情のギャップは最高だし、礼子や椎を惹きつけるのも頷ける。

 

結局このアニメは、小熊の感情に左右される物語だった。小熊が成長するたびに彩度が上がり、色鮮やかになるのもそのせいだろう。

Vivy - Fluorite Eye’s Song-

AIとタイムリープ、テーマ自体はよくあるものだし、決して驚くような展開でもなかったけど、非常に丁寧に描いていた。特に序盤は2話でひとつのエピソードが完結する作りになっており、そのタイミングでの人間とAIの関係性がきっちり分かるようになっていた。なんだか1時間のテレビドラマを見ているよう。

 

時間の流れがとても重要な作品で、全13話に無駄がない。だからこそ、総集編として作られた第14話「To make everyone happy with my singing」もとてもすっきり見れる。

ラブライブ!スーパースター!!

どんどん良くなる「ラブライブ!」。初期の『ラブライブ!』『ラブライブ!サンシャイン!!』は理想を実現させるためのご都合主義が多く、キャラクターもどこか特別だった。

潮目が変わったのが『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』。アイドルという存在との付き合い方に変化が生まれ、グッと現実的になった。今回の『スーパースター!!』でもその路線は健在。どこかシニカルな主人公かのんも、感情的なセリフの中にもロジカルな一面を覗かせる可可も、現実が見えていて、それに抗っていた。アイドルというより、ロックだった。

takt op.Destiny

ぶっちゃけ今後配信されるスマートフォンアプリへの誘導というのが、少なからず至上命題としてあったはず。そんな制約を守りつつ、しっかりとロードムービーしたのが「takt op.Destiny」の凄さ。

そう、中盤のロードムービーっぽい作りにできたこと自体がまず凄いのだ。スマートフォンアプリのアニメ化というと、バトル、バトル、バトルの連続になりがち。本作もバトルが頻繁に発生するのは事実だが、そこに車での移動や街でのひとときを挟むことで、テンポを生み出していた。アプリの配信前にアニメを作れたことも含めて、しっかり二人三脚で作れたんだろうな。

かげきしょうじょ!!

この音とまれ!』といい、キングレコードは予期せぬところから一大青春抒情詩を生み出す。

劇団員の育成を目的とした「紅華歌劇音楽学校」を舞台に、トップスターを目指す歌劇少女たちの奮闘を描くこのアニメは、2021年最大の熱量で土曜の夜を華やかにした。

講義がそのまま熾烈な競争にもなる学校は辛いことばかり。でも悪いことばかりじゃない。第5話、男子禁制の寮で先生が見せた熱弁で、これはいいアニメだと確信した。

オッドタクシー

オリジナル作品であることの長所を活かした快作にして怪作。こういうのが生まれるからアニメは面白いんだと、胸張って言える傑作。

 

セイウチの姿をしたタクシードライバー・小戸川宏を中心に、都会の喧騒の中巻き起こる事件を描くサスペンス。

物語は小戸川のタクシーから描かれる。乗客の何気ない会話が事件に繋がり、やがて大きな渦になり、小戸川自身も巻き込まれる。

 

サスペンスであり群像劇であり、そして動物たちの物語でもある。目に見えるものすべてに意味がある。やたらクオリティの高いサウンドや声優陣の演技も含め、2021年を代表する作品のひとつ。

 

歴代ユマデミー賞一覧

2007:スケッチブック ~full color's~
2008:ARIA The ORIGINATION
2009:化物語
2010:神のみぞ知るセカイ
2011:魔法少女まどか☆マギカ
2012:人類は衰退しました
2013:てさぐれ! 部活もの
2014:SHIROBAKO
2015:落第騎士の英雄譚
2016:ガーリッシュナンバー
2017:月がきれい
2018:宇宙よりも遠い場所
2019:グランベルム
2020:邪神ちゃんドロップキック’
2021:オッドタクシー

 

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ウマ娘 3rd イベント」2日目をレポート! 「はちみーのうた」に「ぱかチューブっ!」テーマソングなど多彩な楽曲が展開

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異世界美少女受肉おじさんと』山井紗也香監督インタビュー! 神宮寺と橘の成長を描くための工夫とは

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NIGHT HEAD 2041』に詰め込んだのは現在と未来の「社会性」 脚本家・飯田譲治インタビュー

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ARIA The BENEDIZIONE』は最終章だけど、終わりじゃない――姫屋キャストとして作品に寄り添った斎藤千和皆川純子中原麻衣にインタビュー

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『Arcane』公開記念イベントで上坂すみれ小林ゆうが登壇。「LOL」ファンのケイン・コスギも交えて熱烈トーク

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『海賊王女』フェナ役・瀬戸麻沙美さんにインタビュー。髪を切るシーンは「作品を作る上で重要なことだった」

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アイドルマスター シンデレラガールズ』10周年を記念した企画展が11月19日よりスタート! 歴代ライブを思い出の衣装とともに振り返る

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この作品は見る人によって印象に残るシーンや、刺さる言葉が違う 『ブルーピリオド』峯田大夢さん、花守ゆみりさんにインタビュー

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TVアニメ『トライブナイン』完成披露会が開催 “野球だけど野球じゃない”異色の作品が誕生

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2020年にユマがハマったもの

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太田上田

 

2020年はなんといっても新型コロナウイルスウイルスの影響で在宅ワーク中心の生活になった。そうなると仕事中のBGMがほしくなって、たどり着いたのがこの番組。

爆笑問題の太田とくりぃむしちゅーの上田がフリートークする昔ながらの番組で、2人の知識と発想力のおかげで往年の「ガキの使い」級の楽しさがあった。

 

つまらない回を探すほうが難しいくらい全部楽しいのだけど、特に好きなのが劇団ひとりの回。これ以外にも三谷幸喜古坂大魔王等々…ゲストによって2人の反応が露骨に変わるのも面白い。

 

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ぎぞく、B!KZO

 

『マリオカート8DX』の発売から3年以上が経った今でも粛々と動画を作り続けるマリカ実況者たち。その多くが以前から活動を続けていたけど、僕が見始めたのは2020年からだった。

他にもたくさんいるけど僕が特によく見ているのはぎぞくとB!KZOの2人。ぎぞくはエンターテイメント色が強く、B!KZOはめちゃくちゃ強い。

 

別に『マリオカート8』に限った話ではないが、自分が知っているゲームで上手い人のプレイを見ると、まったく違うゲームに思えてくる。マリオカート実況者軍団と『テトリス』のあめみやたいようはそのいい例。

 

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呪術廻戦とチェンソーマン

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僕は基本的にコミックや小説を読まない。読まないけど『鬼滅の刃』で久しぶりにコミックにハマって、その流れで次に手を出したのが『呪術廻戦』と『チェンソーマン』。

 

『呪術廻戦』は『鬼滅の刃』のオルタナティブという感じで、ちょっとマニアックさがある。これだけだとヒットは難しそうだけど、実際のところかなり売れてるらしい。

マニアックさは『チェンソーマン』も負けてはいないが、こちらはキザで美しいセリフ周りも光る。

 

「隠し味は罪悪感」

天才だと思う。

 

ヨーダの映画情報局で紹介された映画

 

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 この人のチャンネルは昨年アベンジャーズにハマったときから見てたけど、この動画で紹介された映画は全部見た。正確には『メッセージ』は以前見ていたので、『グランドイリュージョン』『ザ・ギルティ』『マローボーン家の掟』の3作品。

 

ハリウッド的大作の中に仕掛けを盛り込んだ『グランドイリュージョン』、1人の男のドキュメンタリーでもある『ザ・ギルティ』、ホラーテイストの『マローボーン家の掟』と三者三様。

 

僕は映画に関しては受動的で、誰かがおすすめしてくれないとどれが良いのか分からない。だからこういうチャンネルは貴重だし、Twitterでもどんどん教えてほしい。

 

ちはやのマリオメーカー2

 

生きてりゃ1回は遊ぶし、誰でも遊べるマリオでとにかく研鑽を積む人物。僕が知らなかっただけで、動画投稿歴は10年、UUUMに所属しているらしい。

見ているとただゲームが上手いだけでなく、ひたすら繰り返し挑戦する土台があってこそなんだなと痛感する。

 

マリオカートもそうだけど、僕はまったく知らないゲームを教えてくれる人より、誰もが知ってるゲームで違いを見せてくれる人のほうが好きっぽい。

 

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 22/7 計算中

 

 

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一応以前から見ていたけど、それでもチャンネルを合わせていたくらいでそんなに熱中はしていなかった。アニメを見て、ようやくキャラクターと声優の名前が一致するようになったくらいだ。

 

本格的に見るようになったのはそのアニメからで、dアニメストアでの配信も相まって全部見た。案の定ほとんど覚えてなかった。

1年弱が経った今でも番組は「検算中」として続いている。メンバーは3Dモデルから、アイドル本人としての出演になった。番組としての模索は続くが、ファンにとって最適な居場所であることは変わらなそう。

 

グラッツェミーレのにんじんとゆずのドレッシング

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松乃家のにんじんドレッシングはガチ。でも僕は、実はドレッシングというものが基本的に嫌い。あの酸っぱさが嫌い。

だから酸っぱくない種類か、酸っぱさを超える美味しさを持ってるものしか食べたくない。松乃家のにんじんドレッシングはその両方をクリアしているのだ。

 

自宅で野菜食べるときはいつも苦労する。スーパーに置いてあるドレッシングなんて、普通は味見できないからね。

何度も失敗する中で、久しぶりに大当たりだったのがグラッツェミーレのにんじんとゆずのドレッシング。にんじんドレッシングという絶対の信頼を置く味に、ゆずの風味で酸っぱさを消している。これって完璧じゃない?

 

やっぱりにんじんドレッシングは凄い。