2019年のアニメ10作

盾の勇者の成り上がり

 ラフタリアちゃんとフィーロちゃんがかわいかった

ラフタリアさんは普通

 

 

初回の1時間放送から始まり、全25話を完璧なバランスで走り抜けた。ともすればストレスが溜まりそうなテーマなのに見ていてまったく感じなかった。それって結局テンポの良さと、絶妙なタイミングでテーマから外れる間の取り方だと思う。

 

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』

 しいて言うなら早坂愛ちゃんが好き

 

 

ボケではなくそれに対する反応が面白い。

ボケに対する反応こそが大オチというのはきらら4コマにありがち。

きらら4コマを高い水準で研ぎ澄ましたのがこれ。

 

鬼滅の刃

 今振り返ると胡蝶しのぶさんの声は早見沙織さん以外ありえない。

 

 

アニメ見てめっちゃ面白くて原作買ったらもっと面白くてひっくり返っちゃった。

 

そういうわけの分からじ感情に2019年の日本は飲み込まれた。クオリティ、セールス、話題性、そのどれをとっても2019年の主役であり王者だ。

 

ぼくたちは勉強ができない

 

だれかケツデカコスプレ女教師を止めろ

 

 

この音とまれ!

 鳳月さとわさんの髪のボリューム感が好き。

 

 

青春は別に若い時代だけを指す言葉ではない。あなたが青春を感じれば、それは確実にあなた自身も青春の真っ只中にいる。

別にアニメじゃなくてもいいんだけど、いつの時代もそう感じさせてくれる作品は貴重だ。自分にはまだたくさんの可能性があると勘違いさせてくれる。

 

「遅すぎることなんてない」、そんなメッセージもまた、『この音とまれ!』から受け取った。

 

『女子高生の無駄づかい』 

直感的に、「2019年のアニメで一番楽しかった瞬間は」と考えて、真っ先に思い浮かんだのが牛丼屋で牛丼にキレてるヲタだった。

 

『女子高生の無駄づかい』なんてタイトルとは裏腹に、めちゃくちゃキャラクターが立ってて女子高生をひとり残らず有効活用していた。特にヲタの”みんなが求める女子高生感”は最高だった。

 

あとなぜか原作者のビーノさんが僕のツイートをリツイートしてた。なにもそれを拡散しなくてもという感じだった。

 

 

『まちカドまぞく』

 一周回ってこの女の子が好き、みたいなのはないです。

 

 

僕の学生時代、10年前くらいまで遡るんだけど、当時は『ひだまりスケッチ』然り、『けいおん』然り、きららアニメの最初期にして最盛期だった。

そこから徐々に枝分かれしていったけど、『まちカドまぞく』には枝ではなく幹の部分を見せつけられた気分。

 

作品ごとの中で見せる舞台(美術部、軽音部、魔族と魔法少女)は変わりつつ、少女たちの感情と関係性の変化というテーマは変わらない。普遍で不変な部分を見せつけられた。それが楽しかったし、嬉しかった。

 

『旗揚!けものみち

 源蔵を見捨てることなく内職に励むしぐれさんに涙が止まらない

 

 

『このすば』の暁なつめが原作を手掛けるコメディ作品。主人公がむっさいプロレスラーってどうかんぁそもそも守備範囲外かなぁとか思ってたら、『このすば』と同じテンションを貫いてくれた。

 

と同時に、決して恋愛ものになびかない潔癖症の美学も貫いていた。そもそもそんなものを描く気持ちがないのかもしれない。

とはいえ結果的に、この美学が2019年アニメの中で屈指の見やすさ、親しみやすさにつながったのは間違いない。

 

『私、能力は平均値でって言ったよね!』

 マイルちゃんの髪の毛のボリューム感が好き

 

 

マイルたち4人のなんとも言えない距離感、仲の良くなさが序盤の空気として漂っていて、それが終盤に向けてのトリガーにもなっていた。

本作はいわゆる異世界転生もので、終盤、マイルは元いた世界に思いを馳せることもある。しかし、最終的にマイルは今いる世界を「実家」に選ぶ。

 

度々口にしていた「実家の秘伝」という言葉の意味も、なんだか変わった気がした。

 

『グランベルム』

アニメに限った話ではなく、映画も小説もゲームも、完璧というものはない。もしも完璧が存在したら、それ以降生まれる作品に意味がなくなってしまうからだ。だから完璧に近ければ近いほど、いちゃもんを付けたくなる人間も多く出てくる。

 

『グランベルム』もまた完璧とは言い難い。マニアックな設定が多く、しかもオリジナルアニメゆえに情報を補完する術がない。また、ラストの思わせぶりなシーンもやたら答えを求めたがる現代の風潮には合ってない。

 

とはいえ、全体を覆う熱量に侵されると、もうそんなことどうでもよくなる。魔法少女×ロボというジャンルの組み合わせで、しかもロボットは丸みを帯びてなんともかわいらしい。

キャスト陣の演技と矢継ぎ早な展開は息を呑む。それでいて駆け抜けるだけでなくちょっとした演出、セリフの間で緩急をつける。実に日本的なアニメ。

 

すべてが平均以上ではなく、どこか一点が突出した傑作。皆に愛されるアニメ。